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「現場を知らない」 [先生っぽい戯言]

橋下知事の「校長クビにしたい」発言やバウチャー制度の提言に、
校長はおろか、教職員の多くも知事に反発しているようだ。
ただ、腑に落ちないのは、知事の方針に反対する理由の一つとして、

現場を知らない

ということを挙げていること。
この事を全否定するつもりはないし、現場にいる者にしか見えないものも多いのも事実。
ただ、現場を知らない人の提言はすべて無視しなければならないのだろうか?

これは教員全体に言えることかもしれないが、政治的に革新的であっても、
教員としての在り方や学校の在り方について、保守的な考えを持っている人が多い。
そのため、社会のニーズに合わせて学校を変えようとする動きが少ないどころか、
生徒や社会を学校のしきたりに合わせようとする傾向がある。

ただ、私学は変わらなければ学校自体が潰れるという危機感がある。
他府県、例えば隣の兵庫県では、公立も私立に負けまいと公立ならではの特色を出している。

だが、府立高校はそれがない。
すべてが同じような学校であるべき、という考えが未だに根づいてしまっている。
それがどれだけ現状にミスマッチだったとしても。

今回の件でも「困難校がなおざりにされている」と批判している。
だが、どういう学校に変化しなければならないか、
困難校に通う生徒に、教員や学校がしてやれることは何か、
そもそも彼らを高校に通わせることが最善なのか。
変わる事にダダをこねる前に考え、実行しなければならないことは山ほどある。

「現場を知らない知事」を非難する前に、
我々「現実を知らない教員」はいい加減「現実」に目を向けなければならない。


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コメント 3

kurazoh

こんばんは。
昔から「学校間格差」がはっきりしている公立高校の先生方の苦労はよくわかります。
しかし、「対応力がない」ことが子どもにも社会にも見え見えになってしまうような反応は、逆効果の方が大きいですね。
そういう反応に危機感を持って下さる先生が増えることを期待したいと思います。
知事に対抗するためには、「現場の・・・・を知らない」の「・・・・」にあてはまる具体的な言葉を「現場」はもっと発信してほしいのですが、何かいい言葉はあるのでしょうか?
by kurazoh (2009-02-05 21:16) 

ratoratorato

kurazoh様:

「…」の中に入る言葉ですか。
一言で申し上げるのは難しいですが、敢えて挙げるとすれば、
「生徒の現状」でしょうか。

よく「勉強ができる人は世の中を知らない」
「勉強ができる人は運動ができない」(あるいはその逆)と言われますが、
実際困難校に勤めてみると、そこに通っている生徒の方がはるかに狭小な世界観しか持てず、運動もできない生徒が多いです。

バイトをしても1月も持たずクビになるような生徒を高校に通わせて他と同じ教育を施す必要があるのか。するとしても、どういうサポートが必要なのか。
そういう事をできるだけ詳しく発信できるといいのですが…。
学校間格差を否定したがる教員や、
その支持者(市民団体など)が多い状況では、難しそうです。
by ratoratorato (2009-02-06 07:33) 

kurazoh

教師はさまざまな学校の勤務を経験しないと、批判している相手以上に「現場の生徒の現状」を知らない人間になりそうなことは、私もよく実感しています。
「一部の生徒の現状」は嫌というほど思い知らされますが、教育を受ける対象となるすべての子どもの現状はというと・・・。
ただ、「一部の生徒の課題」をどう克服していくか、どう克服できたか、そういう発信が現場からどんどんなされないかぎり、行政主導の改革は続くでしょうね。
私の知っている高校では、入学してすぐにアルファベットの読み方の勉強から入ります。
そうこうしているうちに、7月までにたくさんやめていきます。
このような子どもたちが、大きくなって、高校の教師をどのようなイメージでふり返るでしょうか。
人間としての「つながり」が感じられない空間におかれる人間はつらいものです。
by kurazoh (2009-02-07 16:26) 

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